資生堂ショック 時短勤務を当たり前と思わない

「資生堂ショック」なる言葉がメディアを賑わせています。

11/9に放映されたNHKニュース「おはよう日本」の報道が原因のようです。ネット上では賛否両論が繰り広げられており、「資生堂商品を買わない」など極端な意見も出てきているようです。

5歳と2歳の保育園児を抱え、時短勤務をとらせて頂いている一人として、今回のニュースを読み解いてみました。

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1. 「資生堂ショック」ニュースの内容

ダイバーシティの先頭を走ってきた資生堂ですが、時短勤務制度を利用している女性社員にも、通常の社員と同じように、「遅番」のシフトや、接客ノルマを課すというように2014年4月から方向転換をしたというものです。
2013年に資生堂の人事部は子育て中の美容部員に、あるDVDを配布したそうです。
その資生堂が制作したビデオの冒頭では、

「月日を重ねるごとに、何となく(育児時間=短時間勤務)を取るのが当たり前、甘えが出てきたりだとか、そこを取るという権利だけ主張しちゃったり。」と役員が制度に甘えるなと警告しました。

「ひとつきの土日8日のうち2日は勤務することを基本とし、また、遅番10日を基本とし、会社が決定します。」

理由は主に下記だそうです。
  • 子育てをしていない美容部員に遅番・土日勤務の負担が集中して、「不公平だ」「プライベートの時間がない」などの声が続出するようになった。
  • 国内販売が落ち込んでいる一因として、一番忙しい夕方の時間に美容部員が足りず、(販売の)機会損失につながっていたのでは?という悩みがあった
  • 育児期の社員は常に支えられる側で、本人たちのキャリアアップも図れない。なんとか会社を支える側に回ってもらいたい
NHKニュース おはよう日本より
資生堂ショック

国内売り上げの落ち込みは、短時間勤務利用者の増加が原因、、みたいなグラフです…

会社側は改革を実現するため、夫や家族の協力は得られるかなどを聞き取ってシフトを決めることにしたそうです。

協力者がいない場合はベビーシッターの補助を出すほか、地域の子育てサービスを活用するようアドバイスしているそうですが、なかなかいきなりベビーシッターに子供を預けるというのはハードルが高いのでは?と感じました。

制度改正後、しばらくたっているので、頼れる人がいない方々が、会社を辞めてしまった人はいないのか?、それとも何とかベビーシッターをやりくりして頑張っているのか、実際のたくさんの声を聴いてみたいと思いました。

2. 時短勤務は甘えか?

以前から時短勤務者が増えて会社の業務がまわりにくくなっているのは実感していたので、正直、このニュースは私にとっても耳が痛い内容でした。とうとう限界がきてこういう方向になってきたかというのが実感です。

常々、私自身、時短勤務をとってよいのか、いつまで続けてよいのか悩んでいましたので。。

理想論としては、会社が時短勤務の人の負担を通常勤務の人がかぶらなくてもよいように、人材を配置したりして、皆が働きやすい環境になるのがよいと思っています。

オランダのワークシェアリング(勤労者同士で雇用を分け合う、時短によるのが典型的な方法)のように、「夫婦二人で1.5人分働く」ような働き方ができればよいですが、オランダにおいても一つの仕事を複数で引き継ぐ場合は仕事の連続性が中断することで生産性・効率性が犠牲となり、企業の競争力を落としかねないし、マネジャークラスの仕事は向かないなど、ワークシェアリングも簡単ではないようです。

ただ、「甘え」という言葉は一生懸命、時短なりに働いていると思っているので、ちょっと悲しくなりました。

まぁ、結果だけ見ると、フルタイムで残業できる人に頼っていたのは事実なので反論はできないですが、会社にフルタイムで貢献していた時期もあったので、一時期くらいは…という思いもあります。

3. 今回のニュースを受けて思うこと

いずれにせよ、資生堂の例はダイバーシティの先頭を走ってきた企業が苦悩の末に打ち出した方策であり、育児中の人が部署に数人なら、決められた範囲の楽な仕事を与えていればよかったけれども、それでは回らなくなり、すべての女性を活躍させる方向にシフトしているということです。

最終的には、時短勤務を縮小するのも仕方ないと思いますが、時短勤務を取得している者としては、その前にもう少しどうにかならないのかなと思う面もあります。

①社会・会社として検討してほしいこと

  • 多忙な時間帯に働く人の給料を増やす
    現状のように時短分しか給料が差し引かれないと、逆に遅番や土日出勤などをこなしている人が報われない不平等では?
  • 認可保育園の開園時間の見直し。ベビーシッターなどの二重保育ではなく、子供が慣れた保育園で22時とかまで過ごせないのか?
  • さらなる男性の育児参加。男性も半分は早く帰るなどが浸透してこれば、育児中女性 vs フルタイムの構造が和らぐのでは?(資生堂の場合、女性が多すぎて解決につながらないと思いますが、一般企業では有効。)

②時短勤務者として努めたいと思うこと

  • 時短勤務が既得権になり、有難さを感じなくなっていないか?
    常に上司・同僚・会社に感謝の気持ちをもって働く。ありがとうを忘れない。
  • 時短勤務の制約の中で、会社に何が提供できるのかを考える

時短勤務を取得している身としては、子供の大切な成長期にできるだけ寂しい思いをさせずにしてあげたいという気持ちがあります。

私自身、「ただいま」と帰れば、専業主婦の母親が手作りのお菓子を作って待っていてくれた家庭で育ってきているため、そういう価値観が身についているのだと思います。

今回のニュースで、一企業人としては、会社の制度に甘えるのではなく、会社の一員としてお給料に見合う戦力になり続けるかというのを考えなければいけないということを改めて感じました。

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