保育園はかわいそう? 仕事を続けるか辞めて育児に専念するか

我が家は子供二人を0歳の10カ月・8カ月から保育園に預けています。すると、「そんなに小さい頃から保育園?かわいそう」という何の気なしに言われることが何度かありました。

保育園

日頃だとこのような言葉は聞き流すのですが、子供が保育園に行くのを嫌がったり、保育園に行った途端、病気ばかりして小さな体で戦っているのを見て、自分も「保育園に預けなければ、こんなに病気しなかったのに・・・・」と思っていると、この言葉が結構心に響いてきました。

1. 3歳児神話

三つ子の魂百まで」は、幼い頃の性格は、年をとっても変わらないという意味です。

3歳までの子どもの脳の発達は著しく、この時期に、周囲からの愛情に包まれ、安心できる環境の中で育てられることは、一生の中で大変大切なことだと言われています。

また、日本では「3歳児神話」という言葉がまだ根付いています。

「子供は三歳頃まで母親自身の手元で育てないとその子供に悪い影響がある」という考えで、これが共働きを選択しようとする母親を悩ませる「あら、こんな小さい時から保育園?かわいそう」という言葉に繋がるのです。

最近は、だいぶん共働きが増えてきたとはいえ、私たちの世代は専業主婦の母親に育てられた人が大半なので、私たち母親自身も経験がなく、悩みながらも保育園に預けている方が多いと思います。

そのため、「保育園、かわいそう」という言葉に反論ができないというのも不安の理由かもしれません。

2. 親元で育てるべき?

その他にも下記のような、保育園に子供を入れようとする親を心配にするご意見を聞きます。

実際、どのご意見も「なるほど」と思うような実話だったりするので、ますます悩みます。。

  • 保育園出身かは小学校に入るとすぐ分かる(乱暴、放置子で他人の家に入り浸る)
  • せめて、自分で親に状況を伝えられるまでは親元で育てるべき
  • 自分が保育園出身で寂しかった
  • 高校生くらいになってから、いつも「延長保育ばかりで寂しかった」と言って荒れる などなど

3. いろいろな意見

だけど、周りの意見に左右されて、自分の家庭のあり方を決断すると後悔しそうだったので、「保育園だとそういう子供もいる」というくらいにとどめ、自分と夫がどうしたいのか、で決めました。

実際、保育園出身で延長保育ばかりでも、先生を独り占めできて楽しかった とか、プラスに捉えて立派に成長している子もたくさんいますしね。

子供を手元で育てたいから会社を辞めて子育てを満喫できて良かったという方、会社を辞めて後悔される方、どれくらいの割合かはわかりませんがどちらの声も聞かれるので、「仕事を続けるか、辞めるか」について万人に共通するような正解がないように思います。

4. 我が家の検討ポイント

結局は、それぞれの方の価値観、置かれている状況、子供の性格などによるため、それぞれの母親・父親が考えてベストだと思う方向性が正解だと私は思います。私が、仕事を続けるか、一旦辞めるかを考えた時のポイントをご参考のために記しておきますね。
  • 子供はぜひ自分の手で育てたいと思っているか?
  • 自分の収入がないと生活に困るか?
  • 仕事は自分にとって自己実現の手段で辞めたくないのか、一旦辞めてもいいのか?
  • 現在の待遇は一旦辞めて再就職するとどれほど下がりそうか?
  • 会社の仕事は、子供を持ちながら働く環境にあるか?
  • 子供の性格は保育園に適用できそうか?(できているか?)
  • 夫は自分が働くことに賛成か、反対か?
  • 子供が病気の時など、助けてくれる夫、祖父母や病児保育などはあるか?
私の場合、「○○君のお母さん」以外の自分が欲しかったことと、会社が育児に理解があるので両立しやすく、夫も働くことに賛成していたので、育児休暇を取得して、復職して保育園に預けるまではあまり悩まずに決断しました。

その時に、「そんなに小さい時から保育園?かわいそう」と言われても、「私は育児が得意じゃないし、専門家に任せた方がかえっていいかもよ」というように返していた記憶があります。

5. 保育園に決めたけど…

しかしながら、長男が保育園に通い始めて2カ月目には、一カ月のうち1日しか保育園で丸一日過ごせなかったというように、病気三昧だったことがあります。

小さい体を押さえつけられて採血されたり、さすがに「かわいそう」「ここまでして働く必要があるのか?」と悩みました。

この時に周囲から、「保育園だとやっぱりかわいそうだよね。」と言われるのはしんどかったです。自分も同じように思っていて、「痛いところを突かれた」からでしょう。。

しかし、半年もすると見違えるように病気をしなくなり、保育園で楽しそうにしている様子を保育園の連絡帳で知ったり、私が教えてないことが急にできるようになっていたり、子供はどんどん成長していきました。

最初の問いの「保育園はかわいそうか?」は、子供がもう少し大きくなってからさりげなく聞いてみたいと思います。

私個人としては、「保育園は少し寂しい」けど、かわいそうではないと思っていますが、本人がどう感じるかが重要かと思うので。

接する時間が少ないだけに、心がけたいのは一緒にいる間はいっぱい愛情を注ぐということと、子供の異変に気づいてあげる ということは気を配っていきたいと思っています。

子供にとっては、保育園や小学校が世界の全てのように感じる時期です。

そこで嫌なことがあったりした時に、忙しくて話せる雰囲気にないという状況にならないよう、部屋は多少汚くても、子供の様子に気をかけていきたいです。

もしそこで私が仕事を続けることによる弊害が見えてきたら、その時点で仕事を続ける・辞めるを再考したいと思います。

家庭運営で一番心がけたいのは、「こうあるべき」「これはこうだ」ということより、それぞれの子供の性格・状況などに、臨機応変に対応していくことだと思っています。

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